3.個人の生命保険の税金
3.3 保険金にかかる税金
保険契約では、被保険者が死亡した場合には死亡保険金が受取人に支払われます。 養老保険の場合は、契約満期になれば満期保険金が支払われます。
死亡保険金も満期保険金も金額が大きくなるので、受取人にかかる税金が重くならないようにしなければなりません。
税金が重いか軽いかは、受取人の立場によっても異なりますが、一般的には贈与税が最も重く、次に所得税、そして相続税という順番です。
比較的重くない税負担 |
重い税負担 |
一番重い税負担 |
それでは、どのような場合に贈与税、所得税、相続税となるか説明します。
死亡保険金の場合
保険契約者と被保険者が一致する場合には、死亡保険金に相続税が適用されます。保険契約者と被保険者が一致しない場合で、保険契約者と保険金受取人が一致する場合は所得税が、一致しない場合には贈与税が適用されます。
保険契約者 | 被保険者 | 死亡保険金受取人 | 対象となる税金 |
父 | 妻や子(父以外) | 妻や子 | |
父 | 妻や子(父以外) | 父 | |
父 | 父 | 妻や子(父以外) |
満期保険金の場合
満期保険金は、被保険者が生存している場合に支払われます。 従って、保険契約者と満期保険金受取人の関係だけで課税関係は決まります。
保険契約者と満期保険金受取人が一致する場合は所得税が適用され、保険契約者と満期保険金受取人が一致しない場合には贈与税が適用されます。
保険契約者 | 被保険者 | 満期保険金受取人 | 対象となる税金 |
父 | -(無関係) | 妻や子 | |
父 | -(無関係) | 父 |