1.1 生命保険は「公的保障」の上乗せ

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1. 生命保険の役割について

1.1 生命保険は「公的保障」の上乗せと考える

生命保険にはさまざまな機能がありますが、第一の機能は、病気やケガに対する入院保障や万が一に備える死亡保障といった生活の保障です。

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生活の保障といえば、健康保険や厚生年金、遺族年金があります。
これらは「公的な生活保障」です。

公的保障である健康保険では、病気や怪我をした場合に7割(または9割)の医療費を公費で賄ってくれるため、自己負担は3割(または1割)で済みます。
このように治療費の負担は少なくて済みますが、対象は最低限のものに限られており、差額ベッド代のようなものは対象となりません。
また、公的保障である遺族基礎年金は、大黒柱を失って残された家族の生活を支えるものですが、掛金に応じて金額は決まり、また上限額も決して十分な額とはいえません。

このように公的保障は保障としては大きいものではないため、日本では9割以上の世帯が自発的に生命保険に加入しています。
生命保険は、豊かな生活には欠かせないものですが、せっかくならばムダなくリーズナブルな内容にしたいところです。

賢い生命保険は、公的保障の上乗せという考え方で選びましょう。

公的保障と生命保険
公的保障 上乗せ保障(生命保険)
死亡に関する保障 国民年金や厚生年金制度にある遺族年金 国民年金、養老保険、定期保険及びこれらの組合せ
医療に関する保障 国民健康保険等の制度にある公的負担(7割・9割・全額) 医療保険、ガン保険による給付金

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